村上ゼミでは、人の生命・健康・生活を支える技術の創出を目指し、生命情報科学研究や生体データ解析に取り組んでいます。情報科学やデータ科学の技術を駆使して、大規模な生体分子データの解析を行い、またそれに基づく創薬研究を支援する情報技術の開発、さらに生体データの解析を通じて人の健全な社会生活を支える情報技術の開発に挑んでいます。現在、主に以下の2つの研究領域に取り組む学生を募集しています。\\
今年度の募集は終了しました。\\
[[https://www.ads.tuis.ac.jp/home/doku.php?id=education|早期研究体験生]]については随時募集しています。
==== ▷ 生命情報科学(バイオインフォマティクス)研究 ====
実験から得られた生体分子データ(DNAやRNAの塩基配列、タンパク質のアミノ酸配列や立体構造など)が、公共的なデータベース、例えば、[[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/|NCBI]]、[[https://www.uniprot.org/|UniProt]], [[https://www.rcsb.org/|PDB]]などに登録されています。これらのデータベースに登録されているデータは、自由にダウンロードして利用することができ、そのデータを分析・解析することにより、未だ明らかにされていない生体分子に関わる知識が得られる可能性があります。例えば、それらを解析することにより、生命活動を支えているさまざまな生体分子間の相互作用ネットワークが明らかにすることができ、生命メカニズムや病気の解明につながることが期待されます。\\
(キーワード) タンパク質間相互作用、タンパク質間相互作用(部位)予測、複合体構造予測、ビッグデータ解析、AI・機械学習、自然言語処理
こちらもチェック!「[[https://www.tuis.ac.jp/entrance/newkenkyuweb_top/murakamicolumn/|もう病気は怖くない時代がやってくる!?─IT創薬のみらい─]]」
==== ▷ 生体データ解析 ====
生体データとは、身体から取得できるあらゆるデータのことを示します。例えば、脳波や体温、また身体の動きや顔の表情などのデータが挙げられます。近年、さまざまな生体センシングデバイスが発展しており、さまざまな生体データを取得できるようになっています。そのデータを活用して、心身の健康状態のモニタリングを通じたストレスチェックや健康リスクの検出、また個人の身体的特性を計測することで個人認証や行動認識など応用研究が行われています。このような研究を通じて、人の生命・健康・生活を支える技術の開発を目指したいと考えています。\\
(キーワード) 生体センシングデバイス、ノイズ除去、個体差を考慮した分析、時系列データ解析、AI・機械学習など
==== ▷ その他 ====
人の生命・健康・生活を支える技術の創出を目指す、新しい研究テーマを募集しています! \\
例えば、ゲームやデジタルアートを、高齢者の健康や子どもの成長のために使用したいなど。遠慮なく相談してください!
研究例:
・中島恭哉さん(学部4年)が開発している「[[https://www.murakamilab.tuis.ac.jp/home/doku.php?id=info:info20231115|バッティングスイングのトレーニングアプリ開発]]」
==== ▷ 人材育成 ====
研究アプローチとして、まず身の回りで起きているさまざまな問題や課題を自ら見つけ、分析を行い、目的を明確にしていきます(問題・課題の発見能力)。目的が定まった後は、問題や課題の解決のために必要なデータの収集及び分析・解析を行い、そのデータから何らかの潜在的な傾向や法則性また関連性を導き出していきます(データ収集・解析能力)。そして、それらに基づいて問題解決のために必要なシステムの開発を行なっていきます(システム開発能力)。さらに、開発を行なって終わりではなく、「問題解決・新たな価値創造のスパイラル」(下図)を回すことにより、システムの改善と改良を行なっていきます。村上ゼミでは、卒業研究を通じて、これらの3つの能力を養っていきたいと考えています。
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==== ▷ 専門演習の時間内で実施されるゼミ説明会・面談について ===
下記の日時にゼミ説明会とゼミ面談を開催します。ただし、11/22のゼミ面談は予約制の個別面談とします。面談を希望する学生は事前にメールで面談の予約をしてください(9〜10名程度)。11/22に面談できなかった学生は、後日、個別面談を実施いたします。\\
11/15(水)2限 ゼミ説明会(1号館203教室)\\
11/22(水)2限 ゼミ面談(1号館203教室)\\
※ 面談の順番は、面談予約の先着順に実施します。予約時に、おおよその面談時間をお伝えします。
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==== ▷ 個別・グループ面談について ===
村上ゼミへの配属を希望する(検討している)学生は、必ず個別またはグループ(友人と一緒)面談を受けてください。面談を受けていない場合、ゼミへの配属の可能性が低くなりますので注意してください (原則、選考対象外)。また、申請書の締め切りが12月5日(火)15:00なので、余裕をもって面談を受けるようにしてください。
面談を希望する学生は、メール (ym206508[AT]rsch.tuis.ac.jp ※ [AT]を@マークに変更してください) に連絡してください。その際、以下の面談可能日の表を参考にして、希望する日時を伝えてください。ただし、会議や別の学生が先に面談予約をしているなどの場合、別の日時にお願いすることがあります。面談方法については相談の上、決めたいと思います。
^ ^ 1時限 ^ 2時限 ^ 3時限 ^ 4時限 ^ 5時限 ^
^ 月 | × | × | × | ×(授業) | ×(授業) |
^ 火 | × | ×(授業) | △ | △ | △ |
^ 水 | ×(授業) | ×(授業) | ×(授業) | ×(授業) | ×(ゼミ) |
^ 木 | ○ | ○ | ○ | ×(ゼミ) | ×(ゼミ) |
^ 金 | ○ | △ | △ | ○ | ○ |
※ △の時限は,問い合わせをしてください。\\
※ 18時以降の面談も可能ですので,問い合わせをしてください。
また、面談をスムーズに進めるために事前に「面談調書」の作成をお願いしています。面談書は[[https://www.murakamilab.tuis.ac.jp/home/lib/exe/fetch.php?media=rsch:mendantyousyo.pdf|ここからダウンロード]]してプリントして手書きで記入してください。必ず面談日までに作成しておいてください。
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==== ▷ FAQ ====
**Q: プログラミングはそれほど得意ではありませんが大丈夫ですか?**\\
基礎的なプログラミングスキルがあることが望ましいです.ゼミ配属後に,研究目的に応じて必要なプログラミングの勉強をしてもらえばと思います.
**Q: ゼミ配属後にどのような勉強をしなければならないのですか?**\\
毎年Python勉強会を実施しています。また、2024年度から基礎的な生物学や生体学についての勉強会も実施したいと考えています。
**Q: ゼミ合宿は参加しないといけないのですか?**\\
ゼミ合宿は全員参加です。合宿先で、各自の調査報告や研究テーマの発表を行ってもらいます。
**Q: 個別面談は何度かお願いした方がよいのでしょうか?**\\
基本的に1回していただければ十分です。もう一度聞きたいことや質問があれば、アポイントを取ってくれてもよいですし、気楽に声をかけてください。
**Q: GPAはゼミ配属の判断基準になりますか?**\\
基本的にGPAだけで採用を決定することはありませんが、「計画性」のある学生は、結果的にGPAが高い傾向にあります。
**Q: ゼミで一番力を入れたいことは何ですか?**\\
イベント!! いろいろなメンバーとのゼミ活動を通じて、自分の価値観を広げて欲しいです。
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==== ▷ 卒業生の主な研究テーマ ====
=== 令和4年度 ===
**■ データ分析・解析**\\
・ Twitterを用いた退職・転職の要因考察\\
・ 仮眠の有無による作業中の集中力の可視化\\
・ 加速度センサを用いた座位姿勢の検知\\
・ 絵画手法から見た年代ごとの作者の分析要素について\\
・ M5stickCPlusを用いた転倒検知システムの可用性\\
**■ システム開発**\\
・ 対話型開発環境の構築と実行ログの取得\\
・ ペットの健康情報の共有及び即時閲覧アプリの開発「VET-APP」\\
・ イヌの病気データベースと検索サイトの作成\\
・ メタバースを利用したVR空間上の運動による運動不足の解消\\
・ 運動習慣の定着化を目的とする運動支援システムの開発\\
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**■ その他**\\
・ 簡易脳波計を用いた五感刺激による個人識別\\
・ 視界の制限による脳波のアーティファクトの除去\\
・ MediaPipeを用いた手話翻訳手法の検討\\
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=== 令和3年度 ===
{{ :rsch:2021:semi2021_01.png?200|}}
**■ データ分析・解析**\\
・ サーモグラフィーカメラを用いたストレス計測に関する研究\\
・ スマートフォンが及ぼす集中力と記憶力の実験分析\\
・ ソーシャルメディア上の違法薬物に関する投稿の特徴分析\\
・ テキストマイニングによる先延ばしに関するツイートのデータ解析\\
**■ システム開発**\\
簡易脳波計を用いたコミュニケーションツール開発\\
簡易脳波計を用いたインターネット依存度診断アプリの開発\\
MediaPipeを用いた筋力トレーニングシステムの開発\\
「子どもの行動を3つに分ける」行動記録アプリケーション\\
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{{:rsch:2021:semi2021_04.png?200|}}
**■ その他**\\
ネットいじめ抑止を目的としたシリアスゲーム\\
Mediapipe Facemeshを用いた男性キャラクターの顔分析\\
タンパク質名に対する一意性の付与\\